難民の人たちとのかかわり
昨日紹介した通り、Tripの前半はフランスのCalaisという場所でボランティアに参加しました。
今回のボランティアの中で一番予想と違ったのは、難民の方と直接関わる機会がほとんどなかったことでした。
唯一関わる機会があったのは物資やごはんの支援の時。ボランティアの数人が車に食料を積んで配給場所まで行くのですが、私たちのうち何人かはそれに同乗することができました。
わたしは行かなかったのですが、彼女たちの話から考えさせられることがありました。
ひとつは、ポイ捨てが発生することです。
みなさんはこの写真を見て何を思うでしょうか。
配給に使った容器や食べ残しがそのまま路上に捨てられています。
わたしは、自分で食料を得られない環境で温かい食事を定期してくれる人がいたら、ゴミくらいは片付けようとかそう思わないのかな?ってこの写真を見て最初は感じました。
でも彼らの環境を改めて考えた時に、ゴミをゴミ箱に捨てる文化そのものだったり、生きることに必死なある種戦闘モードに入っていたり、いろんな要素が重なった結果彼らのせいではないけれどそうなってしまうこともあるのかもしれない、という考えも生まれてきたり。
日本だって電車内がポイ捨てされたゴミだらけだった時代もあったし、そもそもゴミを片付けるというマナー自体も文化のひとつでしかないし。
ベテランのボランティアの人達は、配給が終わったら毎回何も言わずこれらのゴミをキレイに片付けていたそうです。
どういう考えのもとゴミのことに関して口出ししていないのか聞くことはできませんでしたが、このひとつだけでもすごくいろんなことを考えさせられました。
また、配給をもらいに来る人達がそれなりに綺麗な服を着ていたことにびっくりしたと言っている人もいました。
「わたしたちと難民の人、人と人なんだからそんなに変わらない。明日は自分が難民化もしれない。」というLouise(先生)の言葉は少し極端ではあるけれどでも本当にそうで、これもまた生活や環境や、いろんなことの思考のきっかけになっています。
このあたりはまだ思考が続いていて、そう簡単に結論が出ることでもないし、続いていること自体に意味があると思います。
難民の人たちに直接なにかしてあげられるわけじゃないけれど。
きっと「難民」という存在がいなくなるまで終わらないんだろうなあ。