難民支援のお手伝い in Calais
移動日の夜にフランスはCalais(カレー)に到着し、翌朝から3日間は難民支援のお手伝いをさせてもらいました。
CalaisやDunkerque(ダンケルク)周辺では難民の人々は現在森の中で生活しています。教科書で見るようないわゆるベース的な「難民キャンプ」が存在するわけではありません。もともと存在していたようですが、現在は終了してしまったとのこと。
今回ボランティアをしたのはそんな森で命をつなぐ人たちに物資や夜ごはんを提供しているRefugee Community Kitchen という団体です。
ボランティアをした建物はごはんを作っているキッチンと世界中から送られてくる物資を検品・整理する倉庫に分かれていて、わたしたちは自由にやりたい方の仕事をさせてもらいました。
Warehouse(倉庫)
倉庫ではひたすら物品の仕分けを行っていきます。
上着を厚さによって分ける、ボトムをウエストサイズごとに分ける、靴をサイズごとに分ける、トップスを厚さやサイズ、きれいかどうかで分ける、日用品の仕分け…やることはたくさんあります。
壊れていないかなどテントの状況を確認してたたみなおしたりしている人や、服の破れを縫って直している人もいました。
また、配給に持っていく寝袋とブランケットのセットを作る仕事や、配給で配る数の日用品をそろえる仕事もしました。
実際の倉庫はこんな感じ。
ボランティアはかなりの頻度で入れ替わっていきますが、物品は割とちゃんと整理されている印象を受けました。写真ではだいぶごちゃごちゃしているように見えますが…
Kitchen
毎日1500食のカレーを用意しているこのキッチンでは主に野菜のカットや洗い物のお手伝いをしました。
ひたすら玉ねぎをむき続けて玉ねぎの匂いが数日間手から取れなくなったり、ひたすらトマトやきゅうりを切り続けたり、水道の水圧がすごくて洗い物をしただけなのにシャワーを浴びたみたいにビショビショになっちゃったり。
大変なこともありましたが、冷蔵庫から大量の野菜を運ぶのにバケツリレーをしたり野菜を置く場所をみんなで考えたり、作業を無駄に楽しくするような時間もありました。
どちらの仕事をしていても、わからないことを聞きに行くとベテランボランティアの人が教えてくれたり、おしゃべりしたりジョークを飛ばしながら仕事をしていて楽しい雰囲気の現場でした。音楽も爆音でかかっていることがしょっちゅう。
「難民キャンプのボランティア」ってもっとシリアスで緊張した状態も想像していたのですが、様々な国から来ているボランティアの人たちと話してその人のバックグラウンドを聞いたり、国の文化やヨーロッパの難民の状況を話してくれる人もいて楽しい時間を持つことができました。
難民の人たちが置かれている状況は決していいわけではありませんが、まずは支援する自分たちが楽しく働く、そういう新しい選択肢を見た感覚でした。